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骨密度測定装置(AOS-100SA)レンタル (有資格者向け)

骨密度について

自分の“骨”をご存じですか
人間の体には約 206 個の骨があり、体全体を支えたり、内臓を守ったり、カルシウムなどのミネラルを貯めたりするなど、生きていくために欠かせない役割を担っています。骨はコラーゲンなどのタンパク質とヒドロキシアパタイトという物質でできており、ヒドロキシアパタイトの主な成分はカルシウムとその他のミネラルです。
骨は常に古くなった骨を壊して新しい骨を作るという「骨のリモデリング」と呼ばれるプロセスを繰り返しています。このプロセスには、古くなった骨を溶かす「破骨細胞」と、溶かされた部位に骨の成分を分泌して新しい骨を作る「骨芽細胞」が働きます。若い人であれば3年程度、高齢になると5~10年程度の周期で体中の骨が入れ替わると言われています。

骨密度とは
骨密度は骨の強さを評価する指標として用いられる骨量のことです。骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分がどの程度詰まっているかを示し、骨粗鬆症の診断基準にもなっています。骨量が多ければ、骨密度が高く骨が丈夫であり、反対に骨量が少なければ骨密度が低い。すなわち骨粗鬆症であるといえます。

骨密度が低くなると…
骨密度は、一般的に 20 代前半頃にピークに達し、その後は徐々に減少していきます。女性の場合は閉経後から骨密度が急速に低下することが知られています。骨量が急速に減少すると骨密度が低下(骨がスカスカになる)し、ちょっとした転倒でも骨折しやすくなります(骨粗鬆症)。骨密度が減っても最初のうちは自覚症状がなく、気がつかないうちに骨折することもあります。また、症状が進むと自分の体の重みで骨が折れ、腰や背中などが曲がってしまう事もあります。
男女の骨密度
女性は男性に比べて骨粗鬆症になりやすい傾向があります。これは、女性ホルモンのエストロゲンが骨の健康維持に大きく関わっているためです。そのため、50~ 60 代の女性は骨密度が急速に低下することが知られています。男性は骨密度が高く、骨粗鬆症のリスクは低いと考えられてきました。しかし、加齢、男性ホルモンバランスの乱れ、栄養不足、運動不足、喫煙、ステロイド剤の長期服用などによって骨粗鬆症を発症する可能性があります。また、男性の骨粗鬆症は様々な要因が複合的に作用して起こることが多いため、発症が遅れがちになります。

骨密度を維持・向上するためには
カルシウム(牛乳、チーズ、小魚)やビタミン D(魚介類やきのこ類、日光を浴びることで体内で生成される)を十分に摂取することや、骨に負荷をかけることで高める効果があるため、適切な運動をすることが大切です。また、喫煙は骨密度を低下させる原因の一つのため、喫煙を避けることも重要です。
日常生活で予防することができるため、早期の発見が重要です。
※有資格者:保健師・看護師・臨床検査技師・医師など